HISTORICAL PERSON · 1997年没

バージェス・メレディス

アメリカの俳優・映画監督。映画『ロッキー』のトレーナー役と、テレビドラマ『バットマン』のペンギン役で知られ、アカデミー賞に2度ノミネートされた。

生涯
1997年没
死亡地
アメリカ合衆国(カリフォルニア州 / マリブ)
出生地
アメリカ合衆国(クリーブランド)
出典
世界地図
アメリカ合衆国(カリフォルニア州)

伝記

オリヴァー・バージェス・メレディスは、1907年11月16日にオハイオ州クリーブランドで生まれたアメリカの俳優、映画監督である。父ウィリアム・ジョージはカナダ生まれでイギリス系の医師、母アイダ・ベスは旧姓をバージェスといい、メソジスト派の巡回説教者を多く出した家柄の出で、本人も生涯この信仰を守った。友人たちには「バズ」と呼ばれた。1926年にフーザック・スクールを卒業し、アマースト大学に進んだが、大学を離れて地元新聞の記者になった。

1929年にエヴァ・ル・ガリエンヌがニューヨークで主宰するシビック・レパートリー・シアターの一員となり、1930年に『ロミオとジュリエット』で舞台に立ってブロードウェイにデビューした。マクスウェル・アンダーソンの『ウィンタセット』(1935年)で舞台のスターとなり、この作品で翌年に映画デビューも果たした。ほかの映画俳優と違って特定の撮影所と長期契約を結ばず、個々の企画ごとに仕事を選んだ。映画では観客席ではなくカメラに向けて演じ、繊細な演技を見せた。ジョン・スタインベック原作の『廿日鼠と人間』(1939年)のジョージ、従軍記者アーニー・パイルを演じた『G・I・ジョウ』(1945年)などで人気を得た。1940年の『セカンド・コーラス』で共演したポーレット・ゴダードとは1944年に結婚し、『小間使の日記』『我が道は楽し』でも共演した。第二次世界大戦中はアメリカ空軍に従軍して大尉まで昇進した。

1950年には共産主義に同調しているとして「レッド・チャンネルズ」に名を挙げられ、非米活動委員会に関わる共産主義者狩りの影響で、1950年代はハリウッドのブラックリストに載った。しかし約10年後、テレビドラマ『怪鳥人間バットマン』の悪役ペンギンで広く知られるようになった。人気が高く、ペンギンは他の悪役より多く登場し、バットマンが初めて実写映画になったときもメレディスが演じた。オットー・プレミンジャー監督は『野望の系列』『枢機卿』など多くの自作に彼を起用した。『タイタンの戦い』(1981年)にも脇役で出たほか、リー・メジャースと共演した『ラスト・カーチェイス』では朝鮮戦争の古参兵を、『ファール・プレイ』ではゴールディ・ホーンの家主を演じた。「トワイライト・ゾーン」とは長い付き合いで、映画版ではナレーターを担当した。1956年と1962年には来日している。

1975年の『イナゴの日』と1976年の『ロッキー』でアカデミー助演男優賞に2度ノミネートされた。『ロッキー』ではシルヴェスター・スタローン演じる主人公のトレーナー、ミッキー・ゴールドミルを演じ、『ロッキー3』で物語の展開上降板したが、『ロッキー5』(1990年)には回想の形で再登場した。演劇の演出家としても名高く、1974年の『ユリシーズ・イン・ナイトタウン』でトニー賞にノミネートされ、ジェームズ・サーバーと共同で1960年に特別トニー賞を受けた。晩年は『ラブリー・オールドメン』(1993年)とその続編で、ジャック・レモン演じる人物の祖父役を務めた。

1994年の自伝では、気分の変調を伴う気分循環症に長く苦しんできたと告白した。1997年9月9日、アルツハイマー病とメラノーマのために89歳で亡くなった。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星が刻まれている。

同じ年に亡くなった人物

同じ地域に関係する人物