HISTORICAL PERSON · 2006年没

スティーブ・アーウィン

オーストラリアの動物園経営者で環境保護運動家。テレビ番組『クロコダイル・ハンター』の司会で人気を集め、国内では「世界で最も有名なオーストラリア人」とされた。

生涯
2006年没
死亡地
オーストラリア連邦(クイーンズランド州 / Batt Reef)
出生地
オーストラリア連邦(アッパー・ファーントゥリー・ガリー)
出典
世界地図
オーストラリア連邦(クイーンズランド州)

伝記

スティーブ・アーウィンは、1962年2月22日にオーストラリアのビクトリア州エセンドンで生まれ、2006年9月4日に44歳で亡くなった動物園経営者、環境保護運動家である。本名はスティーブン・ロバート・アーウィンで、「クロコダイル・ハンター」の愛称でテレビ番組に出演し、オーストラリア国内では「世界で最も有名なオーストラリア人」とされていた。反捕鯨運動でも活動した。

母リンの20歳の誕生日に、リンとボブ夫妻の子として生まれた。父は爬虫類学に関心のある野生動物の専門家で、母は傷ついた野生動物を保護して回復させる活動をしていた。子どものころに一家はクイーンズランド州に移り、両親は小さな爬虫類公園を開いた。アーウィンはその公園で、ワニやほかの爬虫類に囲まれて育った。毎日動物に餌をやり、世話や施設の維持の作業を手伝い、6歳の誕生日には体長約3.7メートルのアメジストニシキヘビをもらったという。9歳でワニを扱いはじめ、同じ年に父の監督のもとで初めてのワニと格闘した。クイーンズランド州東海岸のワニ管理の計画にボランティアとして参加し、約100頭のワニを捕獲して、一部は別の場所に移し、残りは家族の公園で飼われた。1991年に公園の運営を引き継ぎ、翌1992年にオーストラリア動物園と改名した。

1991年に、動物園を訪れたアメリカ・オレゴン州ユージーン出身の生態学者テリー・レインズと出会った。二人はひと目で恋に落ちたと語り、4か月後に婚約して、1992年6月4日にユージーンで結婚した。新婚旅行はワニの捕獲に費やされ、その映像が、テレビ番組『クロコダイル・ハンター』の最初の回になった。番組は1996年にオーストラリアで始まり、翌年に北米で放送が始まって、アメリカやイギリス、約130の国々で、5億人の視聴者に届いたとされる。陽気で熱のこもった語り口は、オーストラリアなまりやカーキ色の半ズボン、「クラッキン」という口癖とともに、世界に知られた。日本でも、日本テレビの『世界まる見え!テレビ特捜部』などで紹介された。2人の間には、1998年生まれの長女ビンディと、2003年生まれの長男ロバートがいる。長女の名は、アーウィンが愛したワニの名ビンディと、犬のスイにちなむ。

アーウィンのもとで動物園は拡張され、保護団体ワイルドライフ・ウォリアーズも活動した。2006年9月4日の午前11時ごろ、クイーンズランド州ポートダグラスのグレート・バリア・リーフで、ドキュメンタリー番組『海の危険動物』を収録中、アカエイに胸を刺された。棘が胸に刺さって心停止となり、自分で棘を抜いたといわれるが、救助隊員が駆け付けたときにはすでに死亡していた。アカエイの尾の付け根の棘はのこぎりのような返しがあり、人が襲われる例は多いものの、命を落とすのは稀で、国内ではそれまでの死亡の報告は2件だけだった。追悼式には、親友の俳優ラッセル・クロウや、ファンだった女優キャメロン・ディアスも参列し、当時の首相ジョン・ハワードは連邦議会を中断して哀悼の意を述べた。反捕鯨団体シーシェパードは、2007年12月5日、活動船「ロバート・ハンター」を「スティーブ・アーウィン」に改称した。

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