HISTORICAL PERSON · 2008年没

マイケル・クライトン

アメリカの小説家。『ジュラシック・パーク』などで全世界1億5千万部を売り、テレビドラマ『ER』では製作総指揮を務めた。

生涯
2008年没
死亡地
アメリカ合衆国(カリフォルニア州 / ロサンゼルス)
出生地
アメリカ合衆国(シカゴ)
出典
世界地図
アメリカ合衆国(カリフォルニア州)

伝記

マイケル・クライトンは、1942年10月23日にイリノイ州シカゴで生まれ、2008年11月4日に亡くなったアメリカ合衆国の小説家、SF作家、映画監督、脚本家である。全世界で1億5千万部の本を売ったベストセラー作家で、多くの作品が映画化された。1994年にはテレビの『ER』、映画の『ジュラシック・パーク』、書籍の『ディスクロージャー』で同時に1位となる快挙を成し遂げた。

父はジャーナリストで、2人の姉妹と弟が1人いる。ニューヨーク州のロングアイランドで育ち、子供のころから文章を書くのが好きで、1960年にハーバード・カレッジに入学した。作風を批判して異常に低い点をつける文学の教授に出会ったことから、ジョージ・オーウェルの作品を故意に盗用したレポートを提出する実験を行った。教授はそのレポートに「B-」の評価をつけて返したという。こうしたこともあって英文学から自然人類学に転向し、1964年に学士号を取得した。その後、ハーバード・メディカルスクールに入学すると同時に、作家活動を始め、ジョン・ラングやジェフリー・ハドソンなどの筆名を使った。ハドソン名義で出版した『緊急の場合は』で、1969年にアメリカ探偵作家クラブのエドガー賞を受賞した。1969年に医学博士号を取得してハーバードを卒業し、1969年から1970年までは、カリフォルニア州ラホヤのソーク研究所で研究を続けた。

作家デビュー作は、1966年にジョン・ラング名義で出版された『華麗なる賭け』である。1968年には、ヒエログリフを解読して未知のファラオの墓の場所を知るエジプト学者の話『ファラオ復活』と、『緊急の場合は』を出版した。『緊急の場合は』は、ボストンの病理学者を主人公とする医療スリラーで、クライトンのターニングポイントとなり、これ以降、テクノロジーが重要な主題になっていく。1969年の『アンドロメダ病原体』で、ベストセラー作家として認識されるようになった。致死性の地球外微生物を研究する科学者チームを描いた小説で、2年後にロバート・ワイズ監督で『アンドロメダ…』として映画化された。1975年の『大列車強盗』では、1855年にヴィクトリア朝のイギリスで実際に起きた列車強盗事件を題材に、19世紀を舞台とした歴史小説という新たなジャンルに挑み、1979年に自身の監督で映画化した。1976年の『北人伝説』は、10世紀のムスリムがヴァイキングの一団と旅をする話で、『13ウォーリアーズ』として映画化された。

1990年に出版した『ジュラシック・パーク』は、コスタリカの西方にある島に作られた恐竜のテーマパークが崩壊する話で、コハクに閉じ込められた蚊が吸った恐竜の血からDNAを抽出して、恐竜が再生されたという設定である。スティーヴン・スピルバーグは、1989年10月に、後に『ER』となる脚本についてクライトンと議論していて、この小説のことを知った。映画は1993年に公開され、大ヒットした。1992年の『ライジング・サン』は、ロサンゼルスに進出した日本企業で殺人が起きる話で、1993年に映画化された。1994年の『ディスクロージャー』は、年下の女性上司が男性部下に対して行うセクシャルハラスメントを扱い、フェミニストから非難された。2004年の『恐怖の存在』では、地球温暖化と気候変動を扱った。2008年11月4日に亡くなり、最後の小説『パイレーツ -掠奪海域-』は延期されて、未完の『マイクロワールド』は2012年に発表された。

同じ年に亡くなった人物

同じ地域に関係する人物