伝記
キャリー・フランシス・フィッシャーは、1956年10月21日にカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のバーバンクで生まれたアメリカ合衆国の女優であり、作家、映画脚本家でもある。ビバリーヒルズで育った。父は歌手のエディ・フィッシャー、母は女優のデビー・レイノルズで、父方の祖父母はロシア系ユダヤ人の移民であった。2歳のとき、父が女優エリザベス・テイラーと関係していたことが明らかになって、両親は1959年に離婚した。父はその後、女優コニー・スティーヴンスと再婚して、フィッシャーには異母妹が2人できた。母は1960年に靴店チェーンの経営者ハリー・カールと再婚し、1973年に離婚している。
子どものころは本の中に隠れる読書好きで、古典を読み、詩を書いて過ごした。ビバリーヒルズ高校に通ったが、16歳のとき、母も主演したブロードウェイの再演ミュージカルに出て舞台に立ち、そのために学業を続けられず高校を中退する。1973年にロンドンの中央演劇学校で18か月学び、のちにサラ・ローレンス大学に入ったが、卒業せずに去った。映画デビューは1975年の喜劇『シャンプー』で、主演ウォーレン・ベイティの相手役を演じた。撮影は17歳だった1974年の半ばである。
1977年、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』でレイア姫を演じ、マーク・ハミルやハリソン・フォードと共演した。ルーカスは「有名人の娘で、他人に命令することに慣れている」点を気に入ったといい、最後までオーディションに残ったのは、彼女とジョディ・フォスターの2人だった。共演者たちとは、当初は親しくなかったが、映画が商業的に成功してから絆が深まったという。1980年には『ブルース・ブラザース』に出演し、撮影を通じてダン・エイクロイドと親しくなった。成功によるプレッシャーもあり、ジョン・ベルーシやエイクロイドらとドラッグに溺れたが、のちに回復し、その経験を1987年の自伝的小説『崖っぷちからのはがき』に著した。母との関係を描いたこの作品は、1990年に自らの脚本で『ハリウッドにくちづけ』として映画化され、シャーリー・マクレーンとメリル・ストリープが母娘を演じた。
女優業のほかに、他人の脚本を手直しするスクリプト・ドクターとしても活躍し、業界で引く手あまただったと1992年の雑誌が評している。私生活では、ポール・サイモンと交際し、1983年に結婚して1984年に離婚した。1991年に再婚して娘ビリー・ラードを産んだが、1994年に離婚している。双極性障害や薬物依存の体験を公に語ったことでも評価された。
2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では約30年ぶりにレイアを演じ、娘ビリーもカメオ出演した。2016年12月23日、ロンドンからロサンゼルスへ向かう機内で心臓発作を起こして入院し、12月27日に60歳で亡くなった。翌28日には母デビー・レイノルズも亡くなっている。遺作の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月に公開され、2019年の最終作には未使用の映像を用いて登場した。2017年には、没後にディズニー・レジェンドに選ばれ、翌年には朗読のアルバムでグラミー賞も受けた。
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