伝記
パイパー・ローリーは、アメリカ合衆国の女優である。1932年1月22日にミシガン州デトロイトで生まれ、2023年10月14日にロサンゼルスの自宅で老衰のため91歳で亡くなった。本名はロゼッタ・ジェイコブスという。映画とテレビの両方で長く活躍し、アカデミー賞に3度ノミネートされ、エミー賞とゴールデングローブ賞も受けた。
父アルフレッド・ジェイコブスは家具商で、母はシャーロット・サディー・アルペリンという。祖父母はそれぞれポーランドとロシアから渡ったユダヤ系の移民で、父方がポーランド、母方がロシアの出だった。一家は1938年にカリフォルニア州ロサンゼルスへ移り、ローリーはヘブライ語学校に通った。とても内気な少女だったため、心配した両親が毎週の発声のレッスンに通わせ、これがきっかけで演技も学ぶようになった。
1949年にユニバーサル・スタジオと契約し、パイパー・ローリーの芸名を名乗った。同じスタジオには当時まだ無名だったジュリー・アダムズやロック・ハドソンもいた。17歳で映画に出て、デビュー作の『ルイーズ』ではロナルド・レーガンの相手役を務め、のちに大統領夫人となるナンシーとの結婚の前には、レーガンと交際していたという。トニー・カーティスの相手役などでも人気を博したが、与えられるのは端役や決まりきった役柄ばかりだった。本人はこれにうんざりして落胆し、ニューヨークに移ってアクターズ・スタジオで演技を学び直し、舞台やテレビの仕事を研究した。
その努力は1961年の『ハスラー』で実を結ぶ。ポール・ニューマンの相手役という主要な役でハリウッドに戻り、アカデミー主演女優賞にノミネートされた。その後は一度引退したが、1976年の『キャリー』で復帰した。主人公の母親マーガレット・ホワイトを演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされている。1986年には『愛は静けさの中に』で再び同賞の候補となった。
コンスタントに映画とテレビに出演を重ね、1986年のテレビ映画『プロミス』でプライムタイム・エミー賞の助演女優賞を受賞した。1990年から翌年にかけてのテレビドラマ『ツイン・ピークス』ではキャサリン・マーテルを演じ、ゴールデングローブ賞の助演女優賞を得た。その後もダリオ・アルジェント監督のホラー『トラウマ』、グレゴリー・ペックと共演した作品、ロバート・ロドリゲス監督の『ザ・ファカルティ』などに出演した。『ER緊急救命室』ではジョージ・クルーニーの母を演じたほか、『フレイジャー』『ふたりは友達? ウィル&グレイス』『ロー&オーダー』にもゲストで出た。
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