伝記
ジョージ・ポリア(ジョージ・ポーヤとも表記される)は、1887年12月13日に生まれ、1985年9月7日に没したハンガリー出身のアメリカの数学者である。1914年から1940年までチューリッヒ工科大学の、1940年から1953年までスタンフォード大学の数学教授を務めた。組合せ論、数論、複素解析、数値解析、確率論の基礎に功績があり、ヒューリスティクスと数学教育の分野でも知られる。のちにジョン・フォン・ノイマンらとともに、ハンガリー出身の科学者を指す非公式の呼称「火星人」の一人に数えられた。
オーストリア=ハンガリー帝国時代のブダペストで、ドイチュ・アンナとポーヤ・ヤカブの夫妻の子として生まれた。両親は、1886年にユダヤ教からキリスト教に改宗したハンガリー系ユダヤ人である。両親は信仰が篤く、本人も生まれてすぐカトリックの洗礼を受けたが、成長するにつれて不可知論者になった。1912年にエトヴェシュ・ロラーンド大学で、リポート・フェイェールの指導のもと博士号を取った。1914年にチューリッヒ工科大学の数学教授となり、1940年にスタンフォード大学へ移り、1953年の退職後は名誉教授であり続けた。級数、数論、解析学、幾何学、代数学、組合せ論、確率など、非常に多くの分野を研究した。1928年にボローニャで、1936年にオスロで、1950年にケンブリッジで開かれた国際数学者会議に招かれて講演している。公式に退職してから数十年後の90代になっても、非常勤で講義を続け、本を出版した。
経歴の初めには、ガーボル・セゲーとともに、影響力のある問題集『解析学における問題と定理』を書いた。後半生には、人々が問題を解決する方法や、それを教え、学ぶ方法を明らかにすることに、多くの時間を割いた。これについて数冊の本を書き、『いかにして問題をとくか』では、数学的な問題に限らず、あらゆる種類の問題を解決するための一般的なヒューリスティクスを与えている。同書には、数学を学ぶ学生や教師への助言と、ヒューリスティクス用語のミニ辞典が含まれ、17か国語に訳されて百万冊以上売れたという。ロシアの物理学者ジョレス・アルフョーロフ(2000年にノーベル物理学賞を受賞)も同書を称賛した。ダグラス・レナットが制作した人工知能の「オートメイテッド・マスマティシャン」やユーリスコは、ポリアの研究に触発されて作られた。ほかに、1963年にアメリカ国立科学財団の支援を受けた研究に基づく『自然科学における数学的方法』があり、1977年にアメリカ数学協会から出版された。
1985年9月7日、カリフォルニア州パロアルトで、夏に起こした脳卒中の合併症のため、97歳で亡くなった。67年連れ添った妻ステラが残された。その名を冠した賞は三つあり、1969年に産業・応用数学協会が、組合せ論の顕著な応用などを対象とするポーヤ賞を設け、1976年にはアメリカ数学協会が、優れた説明をした記事に対して賞を与えることにした。1987年にはロンドン数学会が、イギリスにおける数学の顕著な業績に対してポーヤ賞を設けた。スタンフォード大学にはポーヤ・ホールがあり、アイダホ大学の数学センターも、彼の業績にちなんで名づけられている。
同じ年に亡くなった人物
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