伝記
ウィリアム・パクストン、通称ビルは、1955年5月17日、テキサス州フォートワースに生まれたアメリカの俳優、映画監督である。母メアリー・ルーはカトリックで、子どもたちを信仰のなかで育てた。父ジョン・レイン・パクストンは実業家、材木卸売業者、博物館の役員で、息子の活躍中は時々俳優としても出演し、サム・ライミ監督の『スパイダーマン』ではオズボーン家の執事バーナードを、ビルと共演した『シンプル・プラン』にも出た。高祖父は南北戦争の南軍の准将で、ストーンウォール旅団を率いて戦死したエリシャ・パクストンである。8歳のとき、1963年11月22日の朝、ケネディ大統領がフォートワースのホテルから出てくる場面の群衆の中にいて、肩に担がれた写真がダラスの博物館に展示されている。のちにこの暗殺を描いた映画の製作にも加わった。
1973年にアーリントン・ハイツ高校を卒業し、ロンドンのリッチモンド・カレッジで学んだ。旧友や、同じテキサス出身の仲間と、8ミリの自主映画を作り、みずから舞台装置を作った。18歳のころにロサンゼルスへ渡り、小道具や美術の部署で働き、ビバリーヒルズ・ホテルの駐車係もした。そこでジェームズ・キャメロンと出会い、ロジャー・コーマンの会社で美術に関わった。南カリフォルニアの映画学校には入れず、監督から俳優へ志望を変えた。1975年の『クレイジー・ママ』にスタッフとして参加した際、監督のジョナサン・デミから出演を誘われて映画デビューした。のちにニューヨーク大学で演技を学び、ステラ・アドラーに師事した。1983年の『影の私刑』で本格的にデビューした。初期の出演は、『ターミネーター』(1984年)のパンクの青年、『ストリート・オブ・ファイヤー』のバーテンダー、『ウィアード・サイエンス』(1985年)の兄らで、1986年に『エイリアン2』のハドソン一等兵で注目を集めた。この役でサターン賞の助演男優賞を受けた。
1987年の『ニア・ダーク』では、最も凶暴な吸血鬼の一人を演じた。『トゥルーライズ』(1994年)ではキャメロンとの縁が続き、『タイタニック』(1997年)にも出て、4年後にはキャメロンとともに沈没船の調査にも加わった。『トゥームストーン』(1993年)ではモーガン・アープ、『アポロ13』(1995年)ではフレッド・ヘイズ、『ツイスター』(1996年)ではビル・ハーディングを演じ、『シンプル・プラン』(1998年)など暗いドラマでも主役を務めた。2001年の『フレイルティー 妄執』で監督デビューし、主演も務めた。2005年にも監督作がある。テレビでは、2006年から2011年のドラマ『ビッグ・ラブ』の主人公で、ゴールデングローブ賞の候補に3度なった。『エイリアン』『プレデター』『ターミネーター』の3つのシリーズすべてに出た唯一の俳優である。キャメロンの作品の常連で、アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、ランス・ヘンリクセンとも多くの作品で共演した。息子のジェームズも俳優で、テレビシリーズで父がかつて演じた人物の青年時代を演じている。2017年2月25日、心臓手術後の合併症のため、61歳で亡くなった。
同じ年に亡くなった人物
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- ピエール・ガスパール=ユイ (2017年没)
- 日野原重明 (2017年没)
- テレレ・パベス (2017年没)
- ダラール・イムホフ (2017年没)
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- バリー・ホワイト (2003年没)
- サミー・カーン (1993年没)
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